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吉田漆器工房のこと

 吉田漆器工房、一代目は沈金師で、漆の表面に彫った模様に金を沈めて加飾をほどこす職人でした。江戸中期頃から輪島で盛んになった技法です。

 

 二代目は上塗り職人で、塗師屋も兼業する商売上手でしたが若くして亡くなってしまいました。(写真:左上)

 

 三代目が私の父、啓一で塗師屋をたたみ、職人として上塗りひとすじ六十年を輪島塗とともにあゆみました。(写真:右上)

 

 四代目の私、宏之は漆にかかわりの深い家にうまれ、先人の編み出した上塗りの技術を軸に、企画、デザイン、直売までを一貫しておこなっています。輪島塗特有の木地屋、下地屋という職能の分業を活かしながら、今の暮らしによりそったうるしの形を提案していきます。(写真:左下)

 

 吉田漆器工房では器一点一点のデザインや用途にあわせて漆の調合をしています。漆は先代の目利きで、4軒のそれぞれ艶や風合い等個性のことなるものをえらび顔料を合わせて、本朱、赤口、洗朱、弁柄、溜などをつくっています。(写真:右下 塗見本)

 

 

 

 

刷毛の切り方も長めにして、

良い漆をたっぷり塗り、ゆっくり乾かします。

 

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